特別編(1) 梅雨時の塗装との付き合い方

 6月中は梅雨の時期のため、なかなか塗装が出来ずに過ぎてしまうものです。
かといって焦って作業をしてもいいものは出来ません。
GMは常日頃「雨の日は塗装はしない」と決めています。
なぜかといいますと雨天時は塗料は大気中の湿度によって塗装表面が白く曇る「カブリ」の
現象が発生して上手く仕上げられなくなるからです。
特にスプレーによる塗装の場合は大気中の湿度の影響をモロに受けやすいので雨天時や
雨天日の翌日、このほか冬の暖房をかけて締め切った室内での作業は避けてください。

<塗料のメンテナンス>

 では、雨天時に出来ることは何か、という観点から雨天時の作業を考えてみましょう。
まずビン塗料、塗料が容器の中に入っているのでどうしても底面にたまりやすくなっています。
いざ作業に取り掛かろうとしたとき、底面に塗料がたまったままでは作業しづらいですし
ダマになってしまいます。そこでたまにでいいので割り箸や塗料撹拌用のツールで塗料を
底面からしっかりかき混ぜておくのです。そうすることでいつでも作業がしやすくなるはずです。
それから、塗装用の筆も専用の溶剤などで洗っておくのもいいでしょう。
(本来なら筆塗り後に洗うのが普通ですが出来なかったときのことも想定して・・・)

 次にスプレー塗料、よく振って残量がちゃんとあるか確認してください。
これもまたいざ作業というときにスプレーが切れてしまっては元も子もありません。
かく言う自分も残量に気づかずに塗って途中で切らしてしまったことは何度かあります。(泣)

 といった具合に雨天時に次の作業がしやすくなるような工夫をすることで常に快適な
塗装環境を維持することが出来るものです。雨だからといらいらせず塗料をいたわるのも
レーサーの大切な仕事だと思います。

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